マグマロック工法

概要

マグマロック工法(既設管きょ及びマンホール継手部の耐震化工法)
「マグマロック工法」は、これまでに埋設された耐震化を有さない既設管きょ及びマンホール継手部を対象に、短時間で耐震構造に改善することを目的に開発された非開削耐震化工法です。
スナップロック工法で培われた水密性とフレキシブル性に加え、耐震性能を付加することにより、現在最も厳しいといわれているレベル2地震動にも耐える水密性能を発揮いたします。
また、スーパースナップロック工法で開発した3分割ステンレススリーブ・固定金具方式の採用することにより、供用中の施工が可能です。

 

特徴

(1)既設管きょの耐震化を図り、止水性に優れる:
ステンレススリーブとゴムスリーブの追従性を高め、既設管きょとマンホールの継手部をレベル2地震動に耐える水密性能を発揮します。
(2)耐久性に優れる:
使用材料のステンレススリーブとゴムスリーブは工場生産であるため品質が安定しており、水中施工時や設置後の経年変化に対して長期の耐久性があります。
(3)施工性に優れる:
3分割のステンレススリーブは、大断面であってもマンホールからの材料搬入を可能にし、固定金具による嵌合作業は、流水状態での組み立て設置が容易で、短時間に確実な水密性を発揮します。
(4)追跡調査が容易である:
ステンレススリーブには認識番号が刻印されているので、施工後の追跡調査が容易にできます。
 

仕様

 

マグマロック工法-管きょ
●適用管径…径800mm~径3500mm
●適用管種…管きょ全般(ヒューム管、2次巻コンクリート管、等)
●施工条件…目地隙間 107mm、不陸角度 3゜
●材料仕様…ステンレス(SUS 316鋼)/ゴム(SBR)
●止水性能…外水圧(0.1MPa以上)、内水圧(0.2MPa以上)
■ゴムスリーブ外形図



■ゴムスリーブ断面図


■ステンレススリーブ断面図



■耐震性能を強化したゴムスリーブ

●現在、最も厳しいと言われるレベル2地震動に対して従来のゴムスリーブでは、
追従できないことから全く新しい断面の止水構造を開発しました。
●耐震用のゴムスリーブは、止水構造部に中空部を設ける構造です。
このため設置後に強い地震動を受け、管きょ継手部に曲げや抜き出しが生じても、
中空部分の空気移動によりゴムの弾性圧力が均等に作用し、水密性能が確保できます。 

マグマロック設置後の状況
マグマロック工法-マンホール
●適用管径…径900mm~径1800mm
●適用管種…円形マンホール
●材料仕様…ステンレス(SUS 316鋼)/ゴム(SBR)
●止水性能…外水圧(0.1MPa以上)  
■マンホール用ゴムスリーブ外形図



■マンホール用ゴムスリーブ断面図


■マンホール用ステンレススリーブ断面図

 


■既設マンホール継手部の耐震化

●マンホール継手部は、積み重ねた構造となっているため
大きな震動や衝撃を受けると横方向のズレが発生しやすく浸入水の発生原因となります。
●マンホール用のマグマロックの施工に当たっては、事前に設置用の仮設台を取り付け、
その台の上で材料の組み立てと拡径作業を行います。 

 

施工中の接合部接近写真
 

マグマロック (マンホール用)
拡径作業状況

マグマロック (マンホール用)
固定作業状況

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